消防士を辞めた理由

元消防士が語る、消防署を退職した理由

  • 2018年10月28日
  • 2019年8月11日
  • 消防署
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こんにちは。キャッシュレス推進ブロガーのゆきち(@yuki_one2)です。

 

僕は約8年消防署で消防隊と救急隊として働いてきました。

当時のことを振り返ると、お金はいっぱいもらえるし、良い人もいっぱいいるしで職場環境は良好。

 

公務員は一生安泰だし僕も死ぬまで働くぞ…

 

最初はそう思っていましたが

次第にその気持ちはなくなっていきました。

 

 

なぜなら消防署は

  • 人を助けるために働いていない。
  • 責任を取る上司がいない。
  • 無駄な仕事が多い

などという悪いところもあり、改善する傾向もなかったからです。

 

 

僕はこのスッキリしない気持ちに一生蓋をし続けるのが嫌だったので退職しました。

 

現状を受け入れ上司の言うことをハイハイ聞いていれば、退職するまでは安定した人生なのは間違いないです。

 

しかし本当に自分の人生それでも良いのですか?

 

僕は嫌でした。

ありきたりですが、たった一度の人生。悔いなく生きたい。

 

もしこれで没落したとしても、それでいい。挑戦することで自分で自分を褒めてあげられる。

 

この記事では僕が消防署を退職した理由と、消防署のここが嫌いだということを紹介します。

 

 

僕が思うにこれは消防署の問題だけではなく、日本全体の問題だと感じます。

 

吉本興業しかり、かんぽ生命しかり、今や大きい組織の変わらない体制が問題視されています。

 

もう上司が絶対という時代は終わりを迎えています。「悪いものは悪い」そういう社会をこれからは作っていきましょう。

 

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元消防士が語る、消防署を退職した理由

退職

 

 

僕が消防士を辞めた大きな問題点をまとめると、以下の6点になります。

  1. 組織体制
  2. 誰のための仕事か
  3. 無駄な行事
  4. 消防署の常識
  5. 人間関係
  6. 健康

 

世間的には良い印象しかない消防士だと思いますが、実際に働いている人は我慢と妥協の連続です。

 

家族を守るため、世間体や今の生活を守るために公務員を退職できない人がほとんどですが、もし辞めても問題がないのなら退職する人は続出するでしょう。

 

現役では決して語ることができない、消防士のリアルをお伝えします。

 

組織体制の問題

 

消防士は完全に縦社会です。

新人は消防署に配属されると、ピラミッドの一番下に位置します。

 

直属の上司というのが1人1人に決まっていて、何か部下に問題があると「教育も悪いよね」という判断をされ、直属の上司も責任を問われます。

 

僕はとにかくこの制度が大嫌いでした。

 

おかげで自分の意見を押し通そうとしても、お世話になっている上司の顔が浮かんで思い切れないんです。

 

結果、当たり障りない結論に落ち着いてしまいます。これが嫌で嫌でたまりませんでした。

 

さらに悪いことは、上司が部下に「こんな教育をしましたよ」という記録を残さなければいけないことです。

 

実際には教育なんてしていないのが現実なのに、提出義務があるがために、皆がありもしないことを書いて提出しています。

 

ほとんど全員がこの無駄な業務を仕方なしに行なっていました。

 

それはそうですよね。いちいち教育なんてしてられないし、そもそも部下の方が上司よりも能力が優っていることもあります。

 

そんな関係性で教育記録をまとめろというのが無理があります。

消防士の無駄な仕事の一つです。

 

 

さらに僕が問題視しているのは、上司のさらに上司がいるのに、そこが責任を逃れている点です。

 

このピラミッド方式で考えると、部下の失敗は一番てっぺんの人が責任をとるべきですよね?

 

言うなら下っ端の問題は、上司の上司にも責任が及ぶべきで、最終的には署長が悪いとなってもいいわけなんですよ。

 

しかしそんなことは絶対にありません。

 

課長クラス程度になると、部下が問題を起こしても責任を追及されることはありません。

 

『ミスを犯したそいつが悪いから課長の私が責任の重さを決める』というスタンスに急に変わるわけですが

 

いやいやお前も責任を取るんだよ!

という気持ちになるわけです。

 

しかしそんなことを言えば連帯責任とか言われるわけですね。

ここが本当に気持ち悪いです。

 

 

こうなってくると下っ端の上司にあたる人も、上手に責任を逃れようとしてきます。

 

『知らないよ。コイツが勝手にヘマしたんだ』

 

こういう考えのおじさんが本当に多いです。

 

責任を取るのが上司の仕事なのに、部下に偉そうな態度を取るのが仕事になっている人ばかりです。

 

縦社会と言えば聞こえはいいですが、消防署の組織体制は崩壊しているように感じます。

 

誰のための仕事か

 

『消防士は地域の人の安心のために働くもの』

 

僕は本当にそうあるべきだと思っていましたが、ここが違っている人が本当に多いです。特に上層部の人間は。

 

消防署は上司のため。署長の面目のため。消防署の保身のために仕事をしていました。

 

例えば先ほどの「部下の教育記録」をする書類なんてのは、普段からこんな教育をしているので私は悪くありません!と言うための書類ですね。

 

これが住民のためになりますか?

 

他にも『署長に報告するために綺麗にまとめておいて』なんていう仕事はいらないですよね。

 

報告なんてわかれば良いんだから、書類にまとめる必要なんて無いのですが「自分が怒られるんじゃないか」という上司の保身のためにこういう仕事が増えていきます。

 

本当にいらない仕事ですよね。

 

あとは救急隊などは出場があるごとに記録にまとめないてはいけません。しかし救急隊の仕事なんて、ほとんどが不正利用に使われています。

 

それについてはコチラの記事を読んでください。

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つまりどうでも良い記録がほとんどなわけです。

 

それを作っておかなければいけない理由は、もし何らかの理由で裁判になった時に「救急隊はちゃんとやっていた」という保身の言い訳をするためです。

 

これも住民のための仕事ですかね?

 

このように消防署の仕事は「保身の理由」を中心に作られています。

 

誰のための消防署なのか、働いているとわかからなくなってきます。

「住民の安心を守る」この結果を追い求めていない消防署の姿勢は大嫌いでした。

 

無駄な行事の多さ

 

消防署は一年を通して何らかのイベントがあります。

 

例えば

  • 消防訓練の成果確認
  • 合同の防災訓練
  • 街の市民の消防大会
  • 震災訓練

などなどです。

 

もちろん「消防力を高める」というために大事なイベントもありますが、内容を見ると無駄がかなり多いんです。

 

消防署の基本的な考えは「多いことに越したことはない」です。

 

5人いれば足りるだろうけど、念の為10人参集させるか!

 

この考えが本当に無駄なんです。

 

一人一人のプライベートの時間をかなり甘く見ていて、「家庭よりも仕事を優先するべき」という考えの人が多くて困ります。

 

おかげで消防のイベントに参集されても、やることがほとんど無い。やることがあっても『別に自分いらなかったよね?』と思うことがほとんど。

 

こんなことが散々あります。

 

そもそもイベントを開催する理由も『消防署はちゃんとやっていますよ』という保身のためです。

 

参加させらている職員は、休みを返上で来ているわけですから、誰一人としてやる気はありません。

早く帰りたい一心です。

 

こんなほとんどの人間が得をしない消防イベントは必要なんですかね?

 

僕は大嫌いでした。

 

消防署の常識がやばい

 

消防署には昔から変わらない美学があります。共通して「身を削っている姿勢」が評価される傾向があるようです。

 

寝ないことが偉い

 

消防署は24時間勤務なので、全員が職場で随時睡眠をとります。

 

年功序列という風習が根強く残っているので、年配の方から順番に睡眠をとるべきという考えの人がいます。

 

逆に若い人は最後に寝る、もしくは寝ないというのが常識とされています。もし早く寝ようものなら、本気で怒ってくる人がいます。

 

夜遅くまで寝ずに訓練するとか、夜通しで事務作業をしている姿というのは「偉い」という印象を与えます。

 

どう考えても眠い目をこすって訓練に励むなんていうのは、理にかなっていません。早く寝て、頭が元気な時の方が集中することができるに決まっています。

 

本当に住民の安心のためなら、早く寝て夜の火災に備えるべきだし、訓練も夜間にやるべきではありませんよね。

 

この常識はずっと変わらないことです。

 

遅く帰るのが偉い

 

寝ないのが偉いという考えと同じです。

消防署は朝8:30までが正規の勤務時間です。この時間が過ぎれば自由に帰っても良いのですが、それを許さない人がいます。

 

とくに入ったばかりの人なんていうのは、やることは無いのに帰ることができません。本当に時間の無駄です。

 

住民のための仕事なら早く帰して、次の時に元気に出勤できるように尽くすべきですよね。

 

こういう身を削っているのが偉いという考えは、消防署の常識になっています。ほとんどの人がこの認識を持っているのが危ないです。

 

人間関係

 

消防署は半年ごとに人事異動があります。

つまり半年ごとに嫌いな人と一緒になるリスクがあり、良い人だった人と離れる可能性があります。

 

消防署の人は良い人が多いのですが、何人かは本当におかしい人がいます。

 

おかしいというのは先ほど言った常識が偏っている人や、年功序列の考えが激しい人のことです。

 

こういった人と一緒に働くことになると、まず仕事が楽しくなくなります。住民のための仕事ではなく、どうしたら怒られないかを考え働き始めるので、消防士としての生産性が大きく損なわれます。

 

こんな人事異動が半年に一回あることはとてもストレスであり、大嫌いでした。そもそもそういう人が一定数いること自体がストレスですね。

 

健康被害

 

消防署は24時間勤務なので、先ほど説明したように先輩のせいで眠れない可能性があります。

 

さらに僕のように救急隊だった人は深夜こそ忙しくなったりします。

 

とにかく24時間まるまる眠れなかったり、寝れたとしても3時間(しかも睡眠環境は最悪)だったりが普通です。

 

人間というのは本来明るくなったら起きて、暗くなったら眠るようにできています。その根本をまったく無視する生活が始まるので、健康面を考えるととても悪いです。

 

とくに救急隊としてずっと頑張ってきた人は、退職したばかりの60代で死んでしまうことが往々にしてあります。

 

人のために人生を捧げた素晴らしい人生とも言えますが、頑張ってきたのならもっと、自分の幸せのために人生を使って欲しかったとも思えます。

 

僕はこの生活をずっとしていくのは、とても嫌でした。

 

まとめ

 

消防署の嫌いなところ。

  1. 上層部の人間
  2. 目的を失っている
  3. 無駄なイベント
  4. 偏った常識
  5. 人事異動
  6. 健康被害

 

退職してから言えることは、仕事で一番重要なのは人間関係でした。

 

体力的に辛いのは乗り越えられますが、精神的に辛いのは乗り越えられません。本当に辛いです。

 

一緒に働く人さえ良ければ、どんな困難でも乗り越えられると、本当にそう思いました。

 

会社の中では知識や技術は二の次で、まずは人間力を磨くべきです。どれだけ会社に貢献していようとも、人間的にダメな人は組織にとってはマイナスな人材になります。

 

人は環境さえ良ければ不得意な分野でも頑張れます。そういう環境を作っていくことが、組織では大事なのだと感じました。

 

僕は退職して新しい環境を作ろうとしていますが、この経験を生かして働きやすい環境作りに全力で取り組んでいきたいと思います。

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