元救急隊員が語る救急車あるある/隊員の本音とは

こんにちは。元消防士ブロガーのゆきち(@yuki_one2)です。

自分は2018年10月までの約8年間を消防署で働いており、その内の半分くらいは救急隊として活動してきました。

 

救急隊員の顔
救急隊の仕事についてどういうイメージを持っていますか?

自分は医療の技術を駆使して「1分1秒を争う仕事」というイメージでした。

しかし現実は全然違いました。

 

現実の救急車はタクシーみたいなもので、医療の技術を使う場面はほとんどありませんでした。

救急車の利用者数の推移

表の通り救急件数は上がる一方です。

それもそうバカが救急車呼ぶからです。

自分のイメージとはほど遠く、経験した救急隊の活動はまるで雑用のような毎日でした。

パンダが狼を担架で運ぶ

イメージはこんな迷惑な人たちばかりです。

今回は救急隊員だった自分が経験した、救急利用者によくいる「迷惑な人たち」を紹介していきます。

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元救急隊員が語る救急車の実態

 

消防士・公務員というのは保守的で「本音」というのは、ほとんどインターネット上に出ることはありません。

しかし退職し自由になった私は何でも語ることができます。現役では絶対に言えなかったことを、ここで紹介します。

悪巧み

救急隊の基本的なこと

消防士は基本的には24時間勤務なので救急隊も24時間、誰かに呼ばれれば休みなく働いています。

24時間勤務

救急隊の構成は隊長・隊員・運転手(隊員でもある)の3人です。

救急隊は3人

救急隊は良くも悪くも3人しかいないので、人間関係を良好にできないと仕事に影響します。

救急隊としての技術や経験よりも、まずはとして完成していないと救急隊を続けて行くことは難しいです。




1日の救急件数は8件くらい

救急車

どのくらい忙しいかは季節や天候によって大きく左右しますが、1日で10回くらい要請されると多いかなという印象です。

平均は一日8件くらいですが、それでもほとんど消防署にいる時間はなく外の現場にいる時間が大半を占めます。

 

夏場の暑い時期や冬の寒い時期は特に要請が多く、1日15件に達する日もあります。

1件あたり消防署を行って帰ってくるまで1時間~2時間かかるので、10件を超えてくるとほとんど外に出ずっぱりということになります。

 

本当に救急車が必要な要請は1割程度

 

救急車を呼ぶ患者の90%くらいは救急車の不正利用です。(統計ではなく自分の感覚)

本当に救急車を必要とする要請は少なく、タクシーを使えば解決する救急要請がほとんどでした。

救急隊の案件

 

その中でも特に多いのが高齢者の利用です。お金がもったいないのと、自宅まで来てくれる便利さから救急車は愛されています。

 

救急隊からは「不正利用だ」と強く言えない実情があるので、不正利用もなかなか無くなりません。

 


 

それでは自分が経験した、救急要請する迷惑な人たちを紹介します。




会社に行きたくなくて仮病使うやつ

汚い部屋に座る男

特徴

・働き盛りの30,40代の男性。

・月曜日に多くなる。

・住んでる部屋はワンルームでテレビは床置き、ビール缶が転がっていて部屋が汚い。

・人物の特徴としては覇気がなく痩せ気味。

・体調が悪いと言うが歩ける。

『歩けるなら自分で病院に行けよ』と思います。会社を休むための手段として救急車を呼ぶので非常に迷惑です。

過保護で子供を心配しすぎるバカ親

子供を抱っこする母親と父親

特徴

・団地に住んでいる。

・母親は金髪で父親はヤンキーが多い。

・会話の内容がすでにバカ。

・子供は泣いているが見るからに元気。

・車は持っている。

・言葉遣いが汚い。

・部屋も汚い。

・気にくわないことがあると、救急隊に鬼のようにキレる。

『車を持っているなら自分たちで連れてけよ』と思っています。少しでも気にくわないことがあると怒鳴りつけるのが、我々としては扱いに困ります。

タクシー代がもったいないおばあちゃん

身なりが綺麗なおばあちゃん

特徴

・病院の予約をしてあるにも関わらず救急車を呼ぶ。

・タクシーで病院に行く時もある。

・しかしたまにケチって救急車で行きたがる。

・救急車を呼ぶ理由は「病院に行こうと思ったけど体が動かなくなった」。

・顔色は良いし笑顔が出る。

・お出かけ用の装いで待っている。

・『救急車のサイレンを鳴らさないで来て』と言う。

「自分は何も悪いことしてないですよ?」的な態度が非常にタチが悪いです。身なりを気にしている時点で緊急性はまったくないです。

こういうタイプの人は周りの目やプライドを気にするので『サイレン鳴らさないで』はよく出る言葉です。

駅前の酔っ払いのお兄ちゃん

酔っ払いのお兄さん

特徴

・夜中0時を越えたくらいから駅前で発生する。

・救急車を呼ぶのは一緒に飲んでいた友達。

・その友達はとてもうるさく、すぐキレる。

・意識がない本人は路上で寝ていて、嘔吐物などで非常に汚いこともある。

・寝ている本人は20分くらいしたら目が覚めることがある。

・目を覚ましたらハイテンションでどこかへ消えていく。

救急隊として一番厄介なのはテンションの違いです。救急隊はこの時点で7回くらい病院と消防署を行き来していることもあり、とてもクタクタです。

しかし酔っている人たちは楽しい最高潮です。このテンションの差が救急隊としてはストレスになります。倒れている人が嘔吐物などで汚いと、さらにやる気がなくなります。

医療費が無料、汚い生活保護のおじさん

生活保護のおじさん

特徴

・生保(生活保護)は医療費が無料なので、少しでも調子が悪いと思ううと救急車を呼ぶ。

・気にくわないことがあると救急隊員に『税金泥棒』と言う。

・全ての歯がそろっていない。

・一人暮らしで身寄りの家族なし友達もなし。

・救急隊員に威圧的な態度ですぐキレる。

・部屋と身なりがとにかく汚い。そしてとても臭い。

救急隊にとって永遠に避けることのできない存在です。態度が悪いことに関して自分はそんなに気にならないのですが、汚いことと臭いことは本当に嫌でした。

生活保護の方は基本的にだらしがないので、お風呂にも入らないし歯も磨きません。もちろん部屋も掃除しないので、足の踏み場がないのはもはや普通のことです。

世の中には仕方なく生活保護で生活している人もいますが、この人たちのせいで救急隊からすると「生活保護の人のイメージは最悪」でした。

 

番外編:横柄な医者

救急隊にとっての敵は患者だけでなく、時には同業者にもいます。本来は救急隊も医師も同じ立場のはずなのに、それを勘違いする医師も迷惑な存在になることがあります。

医者と救急隊長

特徴

・20代か30代そこそこの大学病院の医師

・50代の隊長にタメ口で怒る

・めちゃくちゃ偉そう

・救急隊を下に見ている

30歳くらい年上の人に向かって、タメ口で話せるあたりは社会人として失格です。医師という職業にプライドを持っているのでしょうが、人を救うという目的では救急隊と立場は同じです。

 

どんな事情があろうとも、年配の方に向かってタメ口はいけませんね!




救急隊の現実

担架を運ぶ救急隊

救急隊の人は穏やかで争いは好みません。そして悪くなくてもすぐに謝ってくれます。

それには理由があります。

救急隊の人が恐れているのは「消防署に苦情が入ること」です。

 

消防署は苦情に対して絶対に謝罪するので、結果的に上司から救急隊が責められることになります。

そうなることが分かっているので救急隊も苦情がないよう、粗相がないように救急の現場は丁寧な態度で対応します。

一見して救急隊は優しそうに見えますが装っているだけです。組織から自分たちを守るために必死なのです。

 

こういった救急隊の性質から、救急車を不正利用してもそれを非難できない現状があります。

悪いことをその場で悪いと言えないのが救急隊です。しかし消防署に帰るとみんなで扱った人たちをボロクソに言っているので、ストレスは少しは発散しています。

 

老後の一人ぼっちの怖さ

 

救急隊員をやっているとさまざまな境遇の方と接することとなります。特に多いと感じたのは「高齢者の一人暮らし」の人たちです。

そんな高齢者で一人暮らしの人たちには共通の傾向があり、みんな声が大きく高圧的でした。さらに人の話は聞かずに自分の言いたいことだけを言っていました。

怒るおじいちゃん

高齢者になり一人暮らしだと、普段人と話すことがないためコミュニケーションをとる機会がなくなります。

そうすると人との接し方がわからなくなり、高圧的になったり人の話を聞かなくなるためさらに人が離れていきます。

 

つまり家族や身寄りがなくなると、どんどん孤独の道を歩んでいく可能性が高くなるということです。

一人暮らしの老人の生活は酷いもので、不健康と不衛生の極みです。

救急隊を経験して孤独ということがどんなに不幸なことか知ることが出来ました。

上の空の老人

自分は日本の底辺をずっと見てきました。そこで得た教訓は「家族や友達は大事にする」です。そして親を一人暮らしにして放置するのも可哀想です。

人は1人だと上手に生きていけません。




まとめ

救急隊員が経験した不正利用

  1. 仮病を使う会社員
  2. 過保護の親
  3. 歩けるおばあちゃん
  4. 酔っ払いの若い人
  5. 生活保護のおじさん

 

こんなのはおかしい人の一部に過ぎません。まだまだ不正利用者の特徴はたくさんあります。

救急利用者はこれからもさらに増え続けると思いますが、元救急隊として何とかしてあげたい気持ちもあります。しかし現状では対策もしようがないでしょう。

 

本当の救急隊とは

わかって欲しいことは「救急隊員はこんなのと毎日戦ってる」ということです。真夜中に起こされてこんな人たちを病院に運ぶのなんて、考えただけで恐ろしい職業だと思います。

そして救急隊の寿命は短いです。ずっと頑張って救急隊員として働いてきたのに、60歳を迎えて退職してすぐに病気で死亡するという人も多いです。

それほどストレスと向き合う仕事なのだと感じます。


 

少しでもできること

自分たちができることは「無駄に救急車を呼ばないこと」です。救急車のメインの仕事は患者を病院へ運ぶことで、医療的なことはそれほど強くありません。

怪我してでも歩けるなら自分でいった方が良いし、車を持っているなら自分たちで病院にいった方がはるかに早いです。無駄に救急車を呼ばない努力をしましょう。

 

最後に

不正利用するような駄目な大人の特徴として「部屋が汚い」「歯がそろっていない」というのを見つけました。

つまりだらしない人は他人に迷惑をかけやすいということです。部屋と口内の掃除くらいはこまめにやりましょう。

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