元消防士が語る消防署の実態と現実

消防士、救急隊員として8年働いたのち退職してブログを書いているゆきち(@yuki_one2)です。

消防署は素晴らしい人がたくさんいましたが、年配の方をはじめ古い考えの人もいっぱいいました。

年配の方が組織の中心を作っていたので、最先端を走ってる自分にはとても考えが合わなくて組織が嫌いでした。

 

ところで消防署の裏側って気になりませんか?

消防士にしか分からない明るみには出ない消防署の実態とかです。

 

そもそも消防は軍隊だった警察の一部分というのが始まりなので、根本的な考えは今でも軍隊そのものです。

つまり結果への効率よりも根性論とかが大好きなんですよ今だに。

他にもダメなところを挙げたらキリが無いですが

元消防士が経験した消防のおかしかった所を紹介していきます

これを読んでくれたら少しは消防士に詳しくなりますね。

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消防のおかしい現実と実態

まずはどうやって消防の人材が育つか紹介します。

消防学校の実態

消防の試験に合格するとはじめに消防学校という場所に全員入れられます。

大きな夢を持った若者が集まり、ここで基礎を学び互いに切磋琢磨しあう場所です。

自分には良い思い出がなくて今でも嫌いな場所です。

自分は平成23年4月にここに入り、半年間消防士の基礎を学びました。

同期は500人くらいいて50人10クラス程度に振り分けられます。

  • 災害現場の活動の訓練
  • 災害の知識の座学
  • 行進などの団体行動
  • 筋力や体力の向上

消防学校でやることはこんな感じです。

世間から隔離された空間

消防学校に入ると土日以外は外出禁止となって、敷地内での生活になります。

外出時はジャージがスーツという極端な二択…

髪型は全員が指定されたほぼ坊主で、毎日同じ服装をして同じことをさせられます。

携帯は持ち込んでよくて、夜の自由時間などは好きにいじって大丈夫でした。

部屋はだいたいが8人部屋で、漫画喫茶の個室を少し広くした感じです。

 

今思うと髪をそんなに短くすることに意味はないし、服装をジャージで統一する必要もなかったです。

ここで隠れてるのは上司の言ったことは疑問を持たずに従えというメッセージ、つまり洗脳でした。

教官が恐ろしく怖い

消防学校が今でもトラウマな場所と思えるのは教官の存在です。

全員が教官に怒られないように、言われたことを守るという気持ちでやっていました。おかげで一体感は生まれます。

 

トラウマ体験①

今でも忘れないのが消防学校に入って最初の書類作成のときです。

印鑑を押す場所が2箇所くらいあって、その押印を少しでもズレるなと脅されました。

かなり緊張しながら押印していき、自分はクリア。

しかし

クラスの3人がダメ。まさかのミス。

ありえなくらい怒鳴られてました。

それから毎日研修が始まるたびに、出席の確認として印鑑を押す作業が待っていました。

ひとりでも押印を完璧にできない人が出ると、クラス全体に責任が問われるので全員が押印にストレスを感じていました。

印鑑押すのであんなに緊張したことは後にも先にもありません。

今思うと最高にくだらない時間でした。

 

トラウマ体験②

もうひとつ衝撃的だったのが自分が体調不良になったときです。

体調不良者は地下の個室に隔離させられるのですが、体調不良者への対応がめっちゃ厳しいです。

その日午前中は寝込んでいて、午後になったら別の教官と病院に行く提案をされました。

そして午後になったら「一人で行ってこい」と教官。

別に一人で問題なかったのですが確認のために「他の教官は行かないですか?」と聞いたら大激怒。

「甘えてんじゃねえよ。体調なんて崩しやがって」と教官。

心拍数爆上がりしました。

 

そして、その日はちょうど金曜日で夜は外出ができる日でした。

体調が悪くても帰宅できるので、実家に帰る前にシャワーを浴びることにしました。

熱がある状態でずっとベッドで寝ていたので、汗がヒドかったからです。

しかし気持ちよくシャワーから帰ってくると部屋の前に教官が鬼の形相で待っていました。

まさか…

その瞬間に「あ…やばい死ぬ」と悟りました。

どうやら帰る前に見送りに来たのに、部屋にいなかったことがかなり気に食わなかったらしいです。

人生で最高に怒られました。

顔面の距離5センチで怒鳴りです。

一生分くらいの「すいませんでした」を言いました。

その後さらに体調が悪くなった思い出があります。

今思っても理不尽極まりないです。腹たちます。


同期みんなそれなりに怒れらたエピソードがあって、今となっては笑い話ですが当時はとてもストレスでした。

こんな環境でいい教育なんてできるわけなく

少なくとも自分は消防士の技術を積極的に吸収したいというよりも、どうやったら怒られずに認めてもらえるかということで頑張っていました。

全員じゃないですが自分と同じ境遇でやっていた人もいたはずです。

そしてこんなことを言うと甘いと意識高い同期からも教官からも言われます。

やるしかないのです。

できない奴は置いてく切り捨てる、弱者に厳しい教育が消防学校です。

 

自分はこういう所が軍隊みたいで嫌いです。

達成するべきはどれだけ災害で活躍できる人を育てるかなのに、結果よりも手段にフォーカスを当ててるからダメです。

ライザップ風に言うと結果にまったくコミットしてない。

重要なのはどれだけ実力を付けれるかなのに「何か欠点はないか」に焦点を当ててるからダメなんです。

必要な教育なのか…

教育のすべてが昔からの流れで続いているものです。

ここまで聞くと教官が悪いように聞こえますが、教官も好きでやってるわけではないのです。

教官のさらに上司が、そう教育するように組織全体仕組んでいるのです。

 

教官になるような人は優秀な人材がなります。

消防でいう優秀な人材とは

  • 上司の言うことを聞く
  • 仕事に真面目

という人のことです。

優秀だから上司に言われた通り、やりたくもない厳しい教育を実施します。

そしてまた優秀な人材(生徒)が育ちます。

 

つまり消防学校の根本を変えない限り、この古い教育は変わらないということです。

8年消防士をやってきて思うのは、この消防学校の教育が果たして正しいのか?ということです。

もっと学生が伸び伸びと消防士について学んでもいいじゃないですか。

変わらず怒鳴る教育を続けますか。

消防署の実態

半年の消防学校が終わると、消防士たちは各消防署に振り分けられます。

ここでは消防学校とは少し違う教育を受けます。

消防署での教育は

  • 雑用はすべてやれ
  • 技術を教えるから代わりに先輩の機嫌取りをしろ

です。

詳しく説明すると…

雑用はすべてやる

消防士はまず最初にトイレ掃除や洗濯、車の掃除や食事作りなどすべての雑用につかされます。

一番後輩が主にすべての仕事を任され、それに続く若い人たちがサポートする形で回っていきます。

先輩の機嫌をとる代わりに教えを乞う

「先輩からいろいろ教えてもらうんだから、その代償として雑用は進んでやれよ」という教育を受けます。

洗濯物を畳んだりトイレを綺麗に保つことによって認められ、先輩から知識を学べるということです。

今だとどう思うか?

自分は8年働いたので下の気持ちも上の気持ちも分かりますが、明らかにおかしい教育方法です。

雑用は全員でやった方が効率が良いし、若い人だけがする理由はないです。

それに先輩が後輩に教えることに代償を求めてはいけないです。

消防署でも大事なことはどれだけ災害で活躍できるかで、先輩にどれだけ気に入られるかなんてどうでも良いことです。

なぜそういう教育になったのか?

昔に先輩風ふかしたバカが言い出したことが続いているからです。

人間は結局“楽”したい生き物で、後輩が雑用をやることに理由をつけたのが始まりです。

「教えてもらう代わりに雑用は後輩の仕事」と誰かが言い出し、それが伝統となって今に続いています。

だってどこにも書いてないですから。「後輩が雑用をやるように」なんて。

消防署全体でそういう雰囲気を作ってるだけの洗脳です。

この流れが変わらないのは全員が洗脳にかかっているからです。雑用は後輩がやって当たり前という常識ができあがってしまってるのです。

洗脳を解くのはなかなか難しく、自分みたいな違うと思ってる人が声をあげても消防署の常識を覆すことなく潰されていきます。

消防署は変わりません。

年功序列

消防署の悪いところは他にもあります。

年功序列が変わらない点です。

 

下の図は一時期の日経平均グラフです。

1990年がいわゆる“バブル”最盛期で、そこから下落をたどっています。

この1990年より前は就職すれば稼げるので、固定給が低い公務員になろうという人は少ない時期でした。

逆に言えばこの時期に公務員になった人は、仕方なく公務員になった人が多いということです。

今の50代の人がそうでしょう。

この優秀とは言えない世代が、今の公務員の上層部にいます。

バカが仕切ってるのが消防です。

年功序列がある限りこの人たちの意見を尊重しなくてはいけなく、それが消防が変わらない要因でもあり消防の大きな障壁です。

まとめ

消防学校の劣悪な教育は昔から変わっていないが、消防が根本から変わらないと教育は変わらない。

消防署は一人一人が消防の常識にとらわれないで、フラットな考えを持たないと何も変わらない。

でも年配のバカがいる限りやっぱり消防は変わらない。

消防学校も消防署も大事なことから逸脱している。

もう一度何が大事かを認識して、結果にコミットするべき。


それでも自分が就職した時と、退職した時とでは職場の環境はだんだんと良くなってきていました。

こらから消防署も時代に押されて、誰もが働きやすくなる環境になることを期待してます。

まあ散々言いましたが消防署の人間は良いので楽しいところです。

さいごに覚えておいてください教育とは洗脳です

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